ヒトにはお勧めしない、ガーナ旅:飲んだくれ編

ひょんなことから「観光で」ガーナを訪れることになりました。イロイロ楽しかったけれど、他のヒトビトにはお勧めできかねます。それはナゼか?まずはビール三昧の飲んだくれ紀行から。

なんだか、いろんなことが、違います(゚д゚)!
目次

CLUB

ガーナに到着した初日、宿の周辺のごみごみした街を歩き回り、疲れ切って戻った時、宿のヒトに「ビールある?」と訊いたら出てきたのがコレ。どうもガーナを代表する最もポピュラーなビールのようで、ドコの飲み屋にも置いてあります。日本で言うところの大瓶がいきなり出てきて、飲み切れるかどうか心配になりましたが、それは杞憂に終わりました。ガーナの気候のせいでしょうか、いくらでもグビグビ飲めてしまうのです。ガーナ滞在中、昼と夜と各1本以上、すなわち1日2本以上はぐいぐいやっていました。

2日目は、この旅行をするきっかけとなったご夫妻のお宅へ。ガーナ第二の都市クマシに向かいました。「ガーナビールで乾杯しましょう」と言われていたので、呑助だとはわかっていたのですが、ご夫婦揃ってかなりのビール好きでした。ご家庭のインフラがことごとく全滅していたためでもあるのですが、お夕飯の前に、まず近所へ飲みに出かけました。


飲み屋と言っても、屋外にコンテナの店舗と椅子・机があるだけです。したがって、サービス料もなく、ビールの値段は商店と同じ。食べ物を持ち込んでもよいです。とゆーわけで、毎日ビールをグビグビ飲んでいたのに、ちっともオカネがかかりませんでした。このときは近くにソーセージ売りのお兄ちゃんがいて、このソーセージに生玉ねぎをちらしたおつまみを、ご夫妻にご馳走になりました。

こういうのをビールの銘柄にかけて「クラブ活動」と呼んでいるそうですw



缶ビールはあまりない


ビール、と注文して瓶ビールが出てきたことからもわかるように、ガーナにはあまり缶ビールはないようです。スーパーにはあまり並んでいないし、飲み屋にも置いてないことが多いです。

滞在中、唯一飲んだのが、知人ご夫妻のお宅で出していただいたこの銘柄。すこし甘い味がしました。

ビール瓶はお店に返すのが基本のようで、飲み屋から持って出ようとしたら注意され、明日の朝戻すから、といって持ち出させてもらったことがありました。

小さな村にヒトリで赴任している女性は、全然関係ない日本人観光客がビール瓶を持ち帰らないと、「あれはどうなっている」と咎められることもあると言っていました。

GULDER

わが地球では緯度が高くなるほど気温が低くなると思っていましたが、アフリカ大陸ではさにあらず。ガーナは赤道のやや北に位置し、首都アクラは南寄りにあります。筆者はまずアクラに降り立ちましたが、ここから北上してクマシを経由し、タマレという都市に向かいました。すると、車窓の景色はどんどん木々が少なくなり、赤土の大地に草がポツポツ生えているような風景に。いわゆるサバンナ気候の土地です。

暑いです(゚д゚)!

いや、気温はそう変わらないのですが、空気が乾燥していて、とっても喉が渇きます。昼間は500ミリリットルのペットボトルがまたたく間に空になり、夜はあまりにものどが渇いて全く眠れませんでした。

そんなタマレで過ごしたある日のお昼、いつもと趣向を変えて別の銘柄にしてみました。CLUBよりもやや濃い目の味。一口目が、とにかく、ものすご~~~~く美味しかったです。


ORIJIN

タマレでは別の銘柄をイロイロ試していて、次に飲んだのがコレ。ビールと言うよりは甘い炭酸飲料ですが、アルコールはソコソコ入っています。フルーツ果汁とハーブが入ったもの。ベルギーの変わり種ビールみたいなカンジでしょうか。

ビールと言うよりジュース、甘い炭酸系アルコール飲料、ORIGIN

RUUT EXTRA

夕飯時、ヒトリでスポット(飲み屋さんのこと)に入ってお店の冷蔵庫を覗き込み、試してみたのがRUUT EXTRA。少し濃い色、濃い味で、ガーナで飲んだ中では一番好みの味でした。が、あまり飲み屋では見かけず、一度しか飲めなかったです。

一番好きだったRUUT EXTRA。ペールエールっぽい味。

STAR

すこーし飲み足りなかったので、シャワーの後の一杯用に、小さめの瓶ビールをもう一本買っていくことに。CLUBの次によく見かける銘柄で、癖のないピルスナー系のビールです。

コレを買って飲もうとしたときに現地の男性に絡まれかけました。陽気で無害なカンジの男性であったものの、早く休みたかったし、何しろこちらのヒトのエーゴは訛りがきつくて何を言っているかわからないことが多いので、会話をするだけでストレスになります。ビール奢るよ、とか結構しつこく声をかけられたけれど、いやもう十分飲んだから、と言って早々に退散しました。

この国では非黒人(=外国人)はとても珍しいので、用もないのに声をかけられることもしばしば。執拗に絡まれることも少なくなかったです。肌の色の違いだけでとにかく目立つので、同じ発展途上国でも、東南アジアの旅とはかなり勝手が違いました。


GUINNESS

ガーナでもギネスを生産しているようです!とりわけ高くもなく、アイルランドのギネスとそう変わらない味でした。

ビール好きの邦人女性と待ち合わせをする間、商店の外のテーブルで、ヒトリで時間つぶしに飲んでいました。暑い日だったのでグビグビ行けて、彼女と合流してからも更に一緒に一本空けました。


SPOT

SPOTとは、ビールの銘柄ではなく、飲み屋さんのこと。ガーナ独特の表現だそうです。食べ物を売っている場合もありますが、基本は飲むだけ。お酒を売っている商店にテーブルと椅子と屋根があるだけ、という場合が多いです。

google map上に「ナイトクラブ」として登録されていたけど、そんな雰囲気でもないw
割と一般的なSPOT
ちょっと高台にある、眺めの良いHILL TOP SPOT
HILL TOP SPOTでピーナツを食べながらぐびっと。
村で唯一のホテルのロビーはもっと眺めが良い。ビールはちょこっと高め。手前の木の実は近くでもいだカシューアップル。先端にカシューナッツが実るのよ。
最後の晩餐、アクラの街なかのSPOT。「日本に行きたい」と嘘を言うおじさんに絡まれた

ガーナでの最後の晩餐は、別のお店でテイクアウトした焼き飯を持ち込んで、SPOTで飲みながらのお食事としました。合わせて300円くらい。ムスリムが多い地区だったためか、なかなかSPOTが見つからなかったです。

さて、ヒトリで美味しい晩餐を堪能していると、ケータイ電話で話しながら「ココいい?」と筆者の向かいの椅子をさして訊いてきた男性がいました。暇つぶしに話すくらいなら構わない気分だったので、いいよ、というと、電話が終わってから席につきました。「どこから来たの」と聞かれたので、日本、と答えると「実はジブン、日本に行きたいと思ってん」みたいなことを言い出す。

オイオイオイオイ(^_^;)

おまえら日本がどこにあるかも知らないくせに。
日本人と中国人の区別もつかないくせに。というか、日本を中国の一部だとでも思っていそうなくせに。

実は、ガーナ滞在中、こういう輩にしょっちゅう声をかけられました。
物価と通貨レートからみれば、彼らにとっては海外旅行に来られるような外国人はかなりのカネモチには違いありません。伝を作って何かしら援助の手を差し伸べてもらいたいとでも思っているのでしょう。そして伝ができるのは、どこの国のダレでもいいのでしょう。おそらく、筆者がジブンはマレーシア人だ、とでもいえば、彼らは「実はマレーシアに行きたいと思ってん」と言うに違いありませんw

こちらには援助をする余裕も義理もありませんけども。

びっくりするのは、飲み屋で会って、出身地と名前を訊いただけで「これからうちに来ない?家族に紹介したい」と言われたこと。冗談じゃない(^_^;)

あと、フツーに歩いているだけで「結婚しよう」と言われることもありますw
しつこく絡まれるので、彼氏いる?結婚してる?とか問われたら、相手がいることにしておくのが良いと思いますw
決してモテているわけではありません。たかられているだけです。

それにしても、外国人(=非黒人)にたかればよほどいい目を見られるとおもっているのでしょーか(^_^;)
身近にそういう例があるとも思えないのですがwww

EAGLE EXTRA

街なかで最後に飲んだのがコレ。朝ごはんが重くて昼ごはんを食べる気にならなかったので、ランチはこのビールだけで済ませました。ビールランチです。濃いめの味だったので、しっかりゴハンになりました。

EAGLE EXTRAを飲んだSPOT。おねえさんがなかなかお釣りを持ってきてくれないので、帰るときに催促しないといけなかった。
EAGLE EXTRA

空港価格

ガーナで本当に最後に飲んだのは、やはりCLUB。RUUT EXTRAがあれば飲みたかったのですが、置いておらず。

空港の出発ロビーのフードコートはショボくて、おつまみは春巻きくらいしかありません。なのに、ビールもおつまみも街なかの価格の3倍くらい(゚д゚)!日本円に換算すると300円程度で、大した金額ではないのですが、ガーナの物価に慣れてきていたので、とてつもなく高く感じました。

出国ゲートを通った先にもっとマシなフードコートがあり、しかも生ビールを飲めるところもあったので、同じ高いものを飲むならあんなケチなところで春巻きナゾを肴に飲むのではなかった、と激しく後悔しました。


NO CLUB, NO GHANA.

ガーナ滞在中、知人ご夫妻の紹介で、現地に赴任中の邦人の方何人かにお会いしました。彼らのうち何人かはすっかりガーナのビールに魅了され、ちょうど筆者がいたときに、CLUBのラベルをプリントした「クラブ活動Tシャツ」を作る動きがあったのです。たまたまその首謀者の女性の赴任地の村で何日か過ごしていたため、一緒に街の印刷会社を訪れる機会に恵まれました。

デザイン費・Tシャツ代・印刷代込で約500円。筆者はフツー、こういうイベントTシャツはあまり入手したがらない方なのですが、びっくりするほど安いし、ガーナ旅行の記念になるので、筆者も仲間に入れてもらい、購入することに。

余談ですが、デザイナーが使っていたベクターデータ用のデザインツールはAdobe社のIllustratorではなく、見たこともないものでした。Photoshop CS5にバンドルされていたものだそうです。

え、CS5(゚д゚)!

まーこの国の物価にしてみれば、月額5000円以上のライセンス料は高すぎますもんね。発展途上国ではドコでも未だにパッケージ版のアドビ製品を使っており、それがその国の業界での標準となっているのなら、それで回っていくのでしょう。

できれば筆者も月々の無駄な出費はしたくないトコロなので、我が国もこうであってほしいと願いますが、もはや後戻りはできないでしょう。

クラブ活動Tシャツデザイン中のPC画面

さて、街での用事が済み、村に戻る乗り合いタクシーの中でのこと。印刷会社のデザイナーから彼女宛にデザイン案が届きました。スマホ画面を見ながらあれこれ話していた流れで、その図案が隣に座っていたおじさんの目にも留まることに。「クラブ」のTシャツを作るのだ、という話をすると、なんと我々にビールをおごってくださるとおっしゃいます\(^O^)/

村に到着すると、村の入口近くのスポットにいざなわれ、本当にご馳走してくださいました。彼はこの村にある教育大学の先生だそうで、となれば収入もソコソコある方のはず。ビールは外国人の我々にはそれほど高くはないのですが、屋台のローカル食1~2食分の価格なので、贅沢品であることがわかります。村人の中には現金収入がさほどない方も多く、村の中に彼女の飲み友達はいないのが現状だとか。

おじさんは別れ際に「また連絡する」と彼女に告げて立ち去ったものの、とはいえ次に会うことなどあるだろうか、と訝っておりました。ところが後日、飲ん兵衛の我々が同じスポットでまたもや昼から一杯やっていると、どういう連絡網でもって伝わったのか、彼がまたまた現れて我々に合流し、そして「ビール代払っておいたから」と粋なことを言って立ち去っていきました。飲み友達の誕生ですね。

たかられたり絡まれたりしっぱなしのガーナでしたが、こういう素敵なヒトも、たまにいました。ごく僅かですがw

後日彼女から連絡があり、すでにTシャツは完成したとのことでした。日本に一時帰国する知人ご夫妻の手を経て筆者にも届くはず。Tシャツの裏面には「NO CLUB, NO GHANA.」というフレーズを入れたそうです。このTシャツを着て、クラブ仲間と再会し、クラブ活動を行う日を心待ちにしています(#^_^ #)

ビールをおごってくれたジョセフさんと二度目にお会いしたとき。SPOTの奥には喪服姿(喪服の色は赤と黒!)のマダムたちが座っています。