もはや、映画ファンとは名乗れない

会員登録している映画館から、ポイントの有効期限が切れるよーと連絡が来たので、映画館に映画を見に行ってきました。思えば、その映画館には半年も行っていないんですね!もはや映画ファンとは名乗れないほど、映画館に行く頻度が落ちております(^_^;)
上映作品リストに今ひとつピンとくる映画がなかったので、無難そうな「天気の子」を見てまいりました。
ついでに、予告編を見て気になった映画3篇もご紹介します。

天気の子 Weathering With You

「君の名は」で大ヒットを飛ばした新海誠監督の最新作です。エンターテイメント性には問題がなく、気楽に楽しめそうーと思って見に行って、全くその通りではあったのだけども、相変わらず高校生男子がジブリの世界かよ、っていうくらいピュアで一途なので、うーん、そんな男子現実にはいないから、と、またしても冷めた目で見ながら少し居心地悪く感じておりました。ジブリの世界ならアリなんだけど、現実世界に出てこられても…。「天空の城ラピュタ」のパズーみたいな子が現代にいたら浮くでしょ?
ところで、彼の出身地は乗っていたフェリーの様子からすると、伊豆諸島で間違いない気がするのですが、どの島の設定なんでしょうね?

画面の綺麗さと、背景画のリアリティのある表現力は相変わらずスゴイです。ごみごみした東京の街が、アニメになるだけでこうも美しく変貌するのね…。

そして、結構有名な俳優さんが声優として多数出演しています。アニメの登場人物が平泉成さんの声で喋った時は面食らいました。

あと、気になったのは、タイトルの出方が「ダークナイト」方式だったこと。本編が終わってクレジットが始まる前にどーんと出るやつね。邦画ではこれまであまりなかったし、しかもアニメなので、ちょっと違和感アリ。

最後は「君の名は」に似た、天変地異、そこまでやっちゃうかよ!という驚きの結末なのですが、地方都市に住む筆者としては、次のように思いました。

ひょっとして、この現象が起こっているの、東京だけの話なん?(度々「世界を変えた」トカ言っているけど、「東京は…」って限定してる台詞もありよくわからないが)もしそうなら、彼女の特殊能力を生かして、色んな所を移動して暮せばいいのに。アフリカとか、アメリカ中央平原のヒトとか、きっと喜ぶよー。

とはいえ、そんな展開になったら、新海誠的な美しげな物語にはなりませんね(^_^;)

アナベル 死霊博物館 Annabelle Comes Home

現在上映中で、もう一つ気になったのは「死霊館」シリーズのホラー映画です。さすがにコレを一人で見る気にはならなかったので、やめておいたけれども。

「死霊館」は、予告編がめちゃくちゃ怖くて、本編を見る時は数人で寄ってたかって恐れおののきながら鑑賞したのだけど、キリスト教で言うところの「悪魔」がイロイロ悪さをしている設定らしくて、そういうことになると無信心者である筆者には、テンで怖くはないわけですよ。若干肩透かしを食らったので、コレもそんな感じかしら、とは思っているのですが。

ターミネーター:ニュー・フェイト Terminator: Dark Fate

「ターミネーター2」の「正統な続編」だそーですw
えー、またまたそんなことゆってー、どーせまた肩透かし食らわすつもりでしょー?と侮りかかったものの、シュワちゃん出るし、リンダ・ハミルトンも出るし(お二人共たいそうお歳を召しておられます!)、なにしろジェームズ・キャメロン自身がプロデュースするっていうんだから、意外と期待できるカモ。あとはT2で液体金属製ターミネーターT1000役をやったロバート・パトリックにも出てきてほしいけど、それはなさそう。

そして、T2で少年時代のジョン・コナーを演じたエドワード・ファーロングも出演しているという噂があります。あまりイロイロ調べないで見に行くつもりだけど、筆者の予想ではジョン・コナー、ダメな奴になってるはず。T2までのファンの間では「なかったこと」になっているT3での姿よりももっと。というのも、以前、そういえばあのヒト最近どうしているのだろう、と思ってググったら、かつてはいたいけな少年だったエドワード・ファーロングがヤク漬けの薄汚れた中年になっていてかなり衝撃を受けたことがあったのです。新作ではこの体たらくをそのまま活かすんじゃないかなーと。

もしこの作品を見に行くなら、T1とT2は絶対見ておいたほうが良いです\(^O^)/
近頃では大概ネタバレされてしまっているけど、もし何も耳にしていない状態なら、ぜひとも何も聞かず、何も読まず、何も見ない状態で鑑賞してください。筆者はT2鑑賞前にとある重大なネタバレを目にしてしまったので、面白さが半減してしまいました。
1作目、2作目が気に入ったら、ひとつ前の作品「ターミネーター:新起動/ジェニシス」も見といてもいいかもしれないです。映画の完成度としてはビミョウだけども、T1とT2を下敷きにしたパロディだと思えばとても楽しめますw

蜜蜂と遠雷 Honey Bees and Distant Thunder

あああああ!コレ映画化したのね!
直木賞と本屋大賞をダブル受賞した恩田陸の小説が原作です。

筆者はクラシック音楽なんて、ぜんぜん興味がなくって、コンサートに行ったとしても即寝落ちする自信があるし、クラシックの曲名なんてぜんぜん知らないのだけど、それでもこの小説はとても面白くて、あっちゅーまに読了しました。音楽を文章で表現するとこんなになるのだねー、とその筆力に感嘆したものです。が、それを映画化するとなるとさらなる困難が待ち受けるはず!なのに、恩田陸氏本人も大満足の出来栄えだそうです。期待と不安が半分半分。

主要キャスト4人のうち3人はまさに本の中から出てきたかのような見事なキャスティングなのだけど、原作では日仏ハイブリッド・イケメン設定のマサルくん役は、フツーに東洋人顔の俳優さんが演じているようで、ちょっとイメージが違いました。「レディープレイヤーワン」で「俺はガンダムで行く!」と言っていた俳優さんのようです。